謎惑館 音の間に間に

まず何と言っても素晴らしいのが音楽。ヘッドフォン無しではゲームが成立しないのではないかと思えるほど、立体音響で頭のまわりを駆け巡る音源は非常に雰囲気を盛り上げます。この音響効果もあって、恐怖イベントは下手なホラー作品より何倍も怖いです。

ネタバレになるため詳しいことはあまり書けませんが、ジャイロ、タッチ、音声認識、カメラなど3DSの機能をフル活用し、思いつく限りのネタを入れている感じで「そう来るか」と驚かされる演出が多々あります。
例えば写真を撮るシーンで、写真を撮る前の状況は3D表示されているものが、撮った写真を確認する場面では2D表示（写真だから）に切り替わるなど、あらゆるところで製作者のセンスが光っています。
特に、エンディングのスタッフ紹介の最後はなかなか見事な発想だと思います。

基本的に恐怖感を煽るようなセリフのなかで、たまに「そろそろ終わるけどクリアしたら中古で売るのかい？」とか「続編でまた会いましょう。売れたらね」みたいな良い意味で力の抜けたセリフ回しもあって面白いです。

最近の定番モノや続編モノとは違う、一昔前のアイデア本位で面白ければ何でもアリな時代に作られていたような内容で、きっとスタッフは作るとき楽しかっただろうなと思えるゲームです。
「お金がないから一本だけ購入」みたいな状況だとコストパフォーマンス的に厳しいですが、とにかくプレイ時間は短くても良いから面白いゲーム、変わったゲームを遊んでみたいという人には、とりあえずプレイしてみることをお勧めします。
なお、ジャイロと音声入力をかなり活用しているため、周りに人がいる状況だと恥辱プレイみたいになってしまいます。場合によっては、嫁と子供の怪しげな視線を横目に3ＤＳを掲げながら「わっしょい！わっしょい！」と叫ぶことのできる勇気が求められます。

⇒謎惑館 音の間に間に

タグ：謎惑館 音の間に間に ニンテンドー Nintendo 任天堂 3ds ソフト